神戸製鋼所の米国における自動車サスペンション用アルミ鍛造部品の製造・販売拠点であるKobe Aluminum Automotive Products, LLC(以下 KAAP)は、総投資額約6600万米ドル(約68億円)で製造能力増強工事を実施し、量産稼動を開始した。これにより、KAAPの生産能力は月産28万本から42万本へと従来比1.5倍に増加し、神戸製鋼グループ全体では日本・米国・中国3極合計で月産100万本体制となった。
神戸製鋼所と三井物産、豊田通商との合弁会社であるKAAPは、北米における自動車サスペンション用アルミ鍛造部品のトップメーカー。日系のみならず、欧米系自動車メーカーへの納入実績も豊富で、品質においても高い評価だという。これまで、メカニカルプレス4台で生産を行ってきたが、足下はフル稼働の状態にあり今後の需要増に対応するため、溶解鋳造設備1ラインと6300トンメカニカルプレス2台を新たに設置した。
さらに中国では、2015年秋にメカニカルプレス1台を追加導入することを今年3月に意思決定している。総投資額は約20億円で、月産能力は25万本から35万本へ拡大する。
今回稼動を開始した6300トンメカニカルプレス