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三菱樹脂、 自動車排ガス処理装置の需要に対応してアルミナ繊維の製造設備を増設

三菱樹脂「MAFTEC」 三菱樹脂は、坂出工場(香川県坂出市)にアルミナ繊維「MAFTEC(マフテック)」の製造設備の増設を決定した。

 同社が坂出工場および直江津工場において製造しているアルミナ繊維「MAFTECマフテック」は、1600℃を超える高温環境下でも長時間の断熱性能およびクッション性を維持することが可能である点など様々な特性を備えている。そのため、製鋼用断熱材や自動車の排ガス処理装置用途の触媒コンバーターおよびDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター:ディーゼルエンジンから排出されるスス状物質を浄化する装置)のサポート材として使用されている。特に触媒コンバーターやDPFのサポート材料としての世界シェアは約40%に達しているという。

 同社は、現在、自動車の排ガス処理装置のマーケットの旺盛な需要に応じ、現有する生産ラインの能力増強等で対応を図っているが、現在の製造能力(約6000トン/年)では、2015年度に供給限界となる見込み。そこで今回、約500トン/年の製造設備増設を決定した。立地場所については、既存インフラの活用等により工期が最も短縮でき、また、マーケットの旺盛な需要に最も素早く対応できる坂出工場に決定致した。竣工は2015年春を予定している。