NTNは、等速ジョイント用インボード外輪における製造方法に電子ビーム溶接を採用した「EBW(Electron Beam Welding:電子ビーム溶接)ドライブシャフト」を開発した。
同品は、従来車種ごとに専用設計/製造していたインボード外輪を、サイズごとに共通化して標準品としたカップ部と、車種に合わせて個別設計したステム(軸)部を電子ビーム溶接で接合して製造することで、信頼性の高いドライブシャフトを短い開発リードタイムで供給する。電子ビーム溶接は、短時間で高精度接合が可能な技術で、同社として等速ジョイントの製造に初めて採用したという。
自動車メーカーは、多様化する市場ニーズに対応するため、新型車の開発リードタイムの短縮を進めている。その結果、自動車を構成するあらゆる部品にも開発リードタイムの短縮が求められ、同社が軽自動車からSUVまで多様な車種に供給するドライブシャフトも同様で、今回の新製品はそれらに対応するもの。