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ジェイテクト、大阪に産業機械用大型軸受の評価・解析を行う技術開発センター

 ジェイテクトは、 産業機械分野で使用される大型軸受(ベアリング)の評価・解析を行うための大型軸受技術開発センターを 大阪・柏原市に開設、稼動を開始した。

 同センターでは、3~5MW(メガ・ワット)級の風力発電機の主軸用超大型軸受をハウジングと一体で評価を行う超大型軸受評価試験機や、カーブによる偏心やレールの継ぎ目による衝撃荷重を再現し、鉄道車両の車軸用軸受を評価する高速鉄道車両用軸受試験機などを導入。また、今年10月には鉄鋼製造設備用軸受評価試験機を導入予定。これら試験機により、蓄積されたデータはCAE解析(シミュレーション解析)の精度向上へと活かされ、今後の商品開発期間の大幅短縮、新たな高付加価値商品の開発につなげる。

 産業機械分野において使用される大型軸受については、これまで、机上の検討と基礎評価で実機に投入し顧客が評価することが多くあったという。その結果、想定外の問題発生、開発期間延長などといったことが発生していた。今回、設立・稼動開始した大型軸受技術開発センターでは、前述の試験機2台を導入し、同社内で、実機に近い環境を再現した評価が可能となった。

 同社では、産業機械分野を市場成長が見込める重点分野と位置づけ、事業強化を進めている。大型軸受技術開発センターの開設・稼動開始もその一環で、同センターを中心に、産業機械分野向けベアリングの商品開発を強化する。

左:超大型軸受評価試験機、右:高速鉄道車両用軸受試験機左:超大型軸受評価試験機、右:高速鉄道車両用軸受試験機