日本精工( http://www.jp.nsk.com 、NSK)は、従来比2倍以上の長寿命を実現させた、NSKリニアガイド「NHシリーズ」「NSシリーズ」を開発した。2014年7月から同品の販売を開始し、2015 年に25億円の拡販を目指す。
両シリーズは、従来品に対して、寿命2倍以上、動定格荷重1.3倍を実現。使用される装置の長寿命化に役立ち、小型でも寿命が長いため、装置のサイズダウンが可能となる。また、従来品と、取付まわりの寸法が同一なため、装置の設計を変更することなく、両シリーズに変更することができる。
NSKリニアガイドTM は、半導体・液晶製造設備、自動車製造設備、搬送用ロボット、工作機械などの各種生産設備を中心に、幅広い用途で使用されている。このような装置に使用されるリニアガイドには、生産性の向上やメンテナンス期間の延長などの理由から、一層の長寿命化が求められている。
リニアガイドは、ボールとボール溝の接触で荷重を支えており、ボール溝の設計と製造の技術が、寿命を決定づける要因になっている。同社では、強みである「解析技術(シミュレーション技術)」と「生産技術」により、新しい形状のボール溝を開発し、接触面圧分布の最適化によって、寿命の飛躍的な向上が可能になった。