JX日鉱日石エネルギーは、海外における潤滑油販売の強化・拡大の一環として、インドの提携先であるTIDE WATER OIL CO.(INDIA)LTD.(TWO社)と合弁販売会社設立に向けた協議を続けており、このほど覚書を締結したと発表した。
インドの潤滑油需要は、年間約200万KLと日本とほぼ同規模だが、今後も高い経済成長が見込まれ、2020年には年間約300万KLまで拡大することが予想されているという。
TWO社は、インドで約90年の歴史を持ち、インド全土をカバーする製造・物流・販売ネットワークを有する大手潤滑油メーカー。現在、JX日鉱日石エネルギーはTWO社を販売窓口としてインド国内における日系需要家向け潤滑油事業を展開しているが、同事業を設立予定の合弁販売会社に移管することを計画している。
合弁販売会社の設立により、潤滑油事業に関する同社の海外拠点数は、製造拠点が47ヵ所、販売拠点が26ヵ所となる。同社の海外での潤滑油販売数量は、年間約50万KLだが、今後も需要拡大が見込まれる新興国への 事業展開を積極的に進めることにより、2015年には約70万KLの販売を目指す。