NTNは、中国における3番目の等速ジョイント(CVJ)の製造拠点として、湖北省襄陽市に台湾の裕隆グループとの合弁会社「襄陽恩梯恩裕隆傳動系統」(襄陽NTN)を設立する。
襄陽NTNは、すでに10年以上の合弁事業の実績を持つ台湾の裕隆グループである「江申工業股份」との合弁で、豊富な労働力が得られる内陸部の湖北省・襄陽市に設立し、中国で生産する世界の自動車メーカーへCVJを供給を行う。2015年4月から量産を開始予定で、従業員は当初300名程度でスタート、2017年度に約500名まで順次増員する計画。売上高は、2017年度に約140億円を計画している。
自動車の生産台数の増加が著しい中国においては、CVJに対する需要が急増しているという。NTNは、2002年に設立した裕隆グループとの合弁会社「廣州恩梯恩裕隆傳動系統」および2003年に設立した「北京瑞韓恩梯恩汽車部件」でCVJの生産を拡大してきた。これらの拠点では、すでにフル生産が続いていると同時に、拡張スペースがないことから、今回の生産拠点設立を決定した。
襄陽NTNの完成予想図