JFEスチールおよびJFEグループの電炉会社であるJFE条鋼は、両社の棒線事業(特殊鋼および普通鋼の棒鋼・線材・バーインコイル)を統合すると発表した。
従来JFEグループでは、JFEスチールとJFE条鋼がそれぞれ棒線事業を展開してきた。今後、自動車や建機などの高級鋼市場を中心に、需要の伸びが見込めるアジアや北米などの海外で拡販し、激化する国内外での他社との競争に勝ち抜くため、現状の二社による事業体制を見直し、両社の棒線事業を統合することによって、販売力強化を図る。
具体的には、本年4月1日にJFE条鋼の棒線事業に関わる販売、技術サービス、研究の3部門を分離してJFEスチールの棒線事業に移管・統合し、JFEグループの棒線商品ブランドを「JFEスチール」に統一する。
製造部門については、現状のJFEスチール西日本製鉄所(倉敷地区)およびJFE条鋼仙台製造所の2拠点体制を継続し、JFE条鋼仙台製造所で製造する棒線製品については、「JFEスチール」ブランド商品としてJFEスチールへOEM供給することになる。
今後はJFEスチールが販売窓口となり、順次「JFEスチール」ブランドでの販売を開始する。