アルプス電気の海外現地法人アルプス・中国は、中国での現地開発・設計機能の強化、顧客への技術サポートの充実を主な目的として、「無錫開発センター」を開設。来年1月より本格稼働を開始する。
同センターは、同国内での設計・開発機能、技術サポート力を強化するために、アルプス電気の中国現地法人「無錫アルプス」の技術部門を独立させ、アルプス電気中国現地法人の統括会社である「アルプス・中国」の事業所とするもの。
具体的な活動は、昨今、成長著しい中国スマートフォンメーカー向けを中心とした、スイッチ、コネクタ、カメラ用アクチュエータなど各種コンポーネント製品の現地設計・開発強化、および顧客サポートを中心に進めていく。
また、中国政府が社会基盤における戦略プロジェクトとした、ユビキタスネットワーク「物聯網(ウーレンワン)」を視野に、センサや高周波製品を組み合わせたセンサネットワークモジュールなど、中国での新規ビジネス創出にも取り組んでいく。
アルプス・中国では、2011年6月に車載用製品の現地設計を進める「大連開発センター」を設置しており、今回の無錫開発センターの開設により、中国内での車載、民生両市場向け製品の現地設計機能を持つことになる。これにより、アルプス電気では本年4月の韓国アルプスR&D棟竣工に続き、大中華圏での技術機能が一層強化されることになりる。