昭和電工は、中国南通市に現地法人「昭和電工アルミ(南通)有限公司」を2011年11月に設立し、このほど高純度アルミ箔の量産を開始する。
アルミ電解コンデンサー向け高純度アルミ箔は、食品包装等で使用されるアルミ箔とは異なり、99.9%以上の高純度アルミを圧延したもの。同社では堺事業所(大阪府堺市)で、アルミの精製から圧延、製品化を一貫して行っているが、中国工場では、堺事業所から供給される中間製品の最終加工を行うことにより、中国各地のユーザーへ高品質な高純度アルミ箔をタイムリーに提供する。
アルミ電解コンデンサーは、家電製品からIT機器、電気自動車やハイブリッド車、風力や太陽光発電などの新エネルギー分野まで幅広く使用されている。新興国で市場が拡大しており、2015年まで年率約10%の伸長が予想されている。特に今後は中国を中心に、エコカーや太陽光発電のパワーコンディショナー向けでの需要伸長が見込まれている。