NTNが開発した「インホイールモータシステム」を搭載した二人乗り電気自動車(EV)が、このほど、超小型モビリティとして日本で初めてナンバーを取得した。
超小型モビリティは、軽自動車よりもコンパクトで小回りが利き、環境性能に優れ、地域の手軽な移動の足となる2人乗り程度の車両。生活・移動の質の向上をもたらす新たなカテゴリーの乗り物として期待されており、本年1月に道路運送車両法に基づく基準緩和を活用した認定制度が創設された。
同社のインホイールモータシステムを搭載した超小型モビリティは、中部運輸局長から認定を受け、中部5県(愛知県、静岡県、岐阜県、三重県、福井県)で初めて運行を開始する。認定を受けた合計5台のうち1台は三重県伊勢市へ貸与し、公用車として利用されるほか、協議会メンバー、観光モデルコースなどに利用する。超小型モビリティは、ナンバー取得に先駆け「伊勢市環境フェア」で一般公開されたほか、今後は「伊勢楽市」、「お伊勢さんマラソン」など地域のイベントでも活用される予定。
同社はインホイールモータシステムを搭載した超小型モビリティを貸与することで、省エネ・低炭素化や観光・地域振興に寄与するだけではなく、公道実証事業によりEVシステム商品の早期事業化に向けた取り組みを進めていく。