堀場製作所と日本ユニシスは、車両運行管理、テレマティクス分野におけるビッグデータの活用に向けた共同のシステム運用を11月から開始する。
通信型ドライブレコーダー市場でトップシェアを占める堀場製作所とテレマティクス分野において、クラウドサービスを提供している実績とノウハウを持つ日本ユニシスは、日本ユニシスが提供するドライブレコーダーを活用したクラウドサービス「無事故プログラムDR」のアーキテクチャーやネットワーク基盤を活用し、新しい運行管理システムを構築する。
協業により、車両に搭載したデジタルタコグラフやドライブレコーダーから無線を使って、リアルタイムに運行情報をデータセンターに収集する新運行管理システム「HORIBA FLEET LINKAGE(ホリバ フリート リンケージ)」を11月から運用を開始する。本システムは、急ブレーキ時の映像や燃費、車両の動態などを管理する既存システムの機能を生かし、新たに危険運転時には瞬時にメール通知ができるクラウドサービスとして提供する。また、「HORIBA FLEET LINKAGE」は、デジタコ・ドラレコ複合型車載器「DRT-7000(2013年1月に発売)」とも連携し、市場拡大が期待される小型トラックや営業車両を中心に、事業強化を図る。
両社は、今後ビッグデータを活用することで新機能の拡張や事業拡大に備えた強力で柔軟な基盤を構築する。たとえば、蓄積される運行データを解析することで、低燃費ルート・安全ルート・最早ルートの案内を提供するなど、効率的な物流システムや安全運転につながるシミュレーション機能の開発を目指す。堀場製作所は、運送業や営業車両など、日常的に業務で車両を運転するプロ向けの運行管理システムの提案力の強化をしており、「HORIBA FLEET LINKAGE」の展開により、さらなる競争力の強化を図る。日本ユニシスは、踏切監視や自然災害監視などの用途に、「無事故プログラムDR」の技術を応用しているが、今回の協業により、さらに範囲を拡大していく。