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不二越、電機・食品など向けに高速・軽量のコンパクトロボ

不二越「MZ07」 不二越は、高速、軽量のコンパクトロボット「MZ07」を開発し、9月2日から全世界で同時発売を開始した。これにより、従来の自動車、産業機械分野だけでなく、電機・電子、食品、化学など幅広い分野のロボット化・自動化ニーズに対応する。

 同品は、軽量かつ高剛性な本体と独自の制御技術により、動作速度を従来同機種対比37%アップ、同社によると世界最速だという。これにより、様々な用途で生産性の向上を図ることができる。また、 A4用紙サイズよりもコンパクトな設置面積でありながら、7kg可搬クラストップの最大リーチを実現。人手で運搬可能な本体質量(約30kg)、省スペースと広い動作範囲により、新規設備へのロボット適用や、既存設備のロボット置換えを容易にした。

 また、ロボットの手首の中空化により、手首先端に取り付けるハンドなどへの配線・配管の引き回しを簡素化。すべての配線類を中空部に通すことで、周辺装置との干渉リスクを大幅に低減する。さらに、本体・手首ともに防塵・防滴性を高め、切粉が飛散するバリ取り、クーラントが飛散する機械加工工程など、悪環境への適用を可能にするという。

 7種類のハンドを標準化(オプション)、視覚・力センサなどのアプリケーションを用途に応じて選択可能にした。設置方法は、床置タイプに加え、壁掛け・天吊り・傾斜など自由に選択でき、人手作業に替わるあらゆるニーズに対応する。