メインコンテンツに移動

三菱重工業、磁気軸受を採用した高性能ターボ冷凍機を開発

三菱重工業「ETI-40MB/50MB」 三菱重工業は、潤滑油不要の磁気軸受を採用した高性能ターボ冷凍機を開発した。磁気軸受を搭載した潤滑油フリー冷凍機の商用機は国内初だという。インバータを本体に搭載した省スペース型ターボ冷凍機「ecoターボETIシリーズ」の新機種「ETI-40MB/50 MB」として今秋発売する。容量レンジは350~500冷凍トン、潤滑油交換など保守の手間やコストを削減できる。

 ターボ冷凍機の心臓部である圧縮機に、回転軸を磁気で浮上させる軸受構造を採用することにより、摩擦抵抗を小さくし、さらに新型翼の採用によって、より一層の高効率化を実現した。また、潤滑油とオイルフィルターの交換が不要になったことから、メンテナンスの手間とコストの大幅な削減ができるという。

 ETIシリーズは、省CO2・省エネをサポートする高効率・省スペースモデルの切り札として、2008年5月に150~500冷凍トンの機種を販売開始。その後、インバータ機市場の拡大とともに、2011年には700冷凍トンまでラインアップを拡充してきた。

 同社は今回のETI-40MB/50MBの市場投入を機に、今後は磁気軸受を搭載した大容量機の製品化も手掛ける。