ホンダは、かねてより埼玉県大里郡寄居町に建設を進めてきた四輪完成車工場である埼玉製作所寄居工場での生産を7月9日に開始した。同工場は同社の世界のマザー工場として、世界の四輪車生産をリードする役割を担っている。
完成した寄居工場は、人と環境に配慮した「最も環境負荷の小さい製品を最も環境負荷の小さい工場で作り出す」ことをコンセプトに、同社の最先端の生産技術と高効率な生産体質の構築により、世界トップクラスの省エネルギーを実現した。塗装工程にショートプロセス高機能塗装技術を採用するなど、先進的で高効率な生産ラインになっているという。
寄居工場ではミニバン「フリード」や、今年の9月に発売を予定している新型「フィット」の生産を行う予定。生産能力は年間25万台を計画している。
埼玉製作所はこの寄居工場の稼働に伴い、エンジン生産を行う小川工場、多機種混流生産に対応した狭山工場とあわせた3拠点での運営体制が整った。