アズビルは、汎用光電センサHP7シリーズに、電気・電子や食品市場の製造現場で検出ニーズが高い透明体検出タイプのリフレクタ形「HP7-Cシリーズ」を追加し、販売を開始した。高度な検出技術の結集により透過率90%の透明体の安定検出を実現した。
透明体の検出は、電気・電子市場でのFPD(フラットパネルディスプレイ)やガラスウエファ検知、食品市場でのペットボトル、プラスチックケースや瓶、フィルム検知などのニーズがあるが、検出する対象物がある時とない時の光量差が少なく、その微小差を安定して検出することが難しいという。
この課題を解決するために、同シリーズでは、新ICの採用による低ヒステリシスを実現し、オートチューニングと優れた温度特性を合わせることにより、安定した検出を可能にし、最適な感度設定が簡単に行えるようになった。これにより、従来困難だった透過率が高い検出体にも対応が可能となった。さらに、温度特性により食品工場や包装機械が設置されるような周囲温度変化のある環境でも安定した検出を維持する。加えて、センサ本体と組み合わせて使用する反射板がセンサ本体から最短で50mmの位置に設置可能で、小型の瓶検出など、センサと反射板間を100mm以下での設置が要求されるようなアプリケーションにも対応が可能だという。
透明体検出のアプリケーション例