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住友電工、長寿命のノンコートサーメット新材種

住友電気工業「T1000A」 住友電気工業は、優れた耐摩耗性により長寿命を実現するノンコートサーメット新材種「T1000A」を開発し、販売を開始する。

 チタン化合物を主成分とするサーメットは、鉄との親和性が低いため、鉄系金属の加工面に光沢が得られ、美しい仕上げ面を実現する。また、希少資源であるタングステンの使用量が少ない点からも、近年注目されている材質である。

 同社は、特にサーメットに要求される「光沢があり美しく、面粗度が安定した仕上げ面」を追求するため、鉄系金属との反応を抑制するサーメット材料開発を進めてきた。

 今回、同社では硬質粒子の成分改良や硬質粒子同士の結合性改善により、鉄系金属との反応性を著しく低減させ、鋼だけでなく、鋳鉄、焼結合金など、被削材種を選ばず、長く安定した仕上げ加工を実現するノンコートサーメット材種「T1000A」を開発した。