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東芝メディカルシステムズ、医療機器のブラジル工場を稼働

 東芝メディカルシステムズは、ブラジル・サンパウロ州カンピーナスに設立したブラジル工場の稼働を開始した。

 今回、同社は上記現地法人に生産部門を設立し、ブラジル工場を立ち上げた。同工場では、同国政府のPPB(基本製造工程)認可を受けて、ブラジル国産品としてCT、超音波診断システムを生産する。超音波診断システムの生産におけるPPB認可取得は、同社が初のケースになるという。今後ブラジル国内での部品調達を推進しつつ、日本と同レベルの高い品質管理のもと、医療機器を南米市場へ供給する。

 同社は1974年に東芝メディカル・ド・ブラジル社(本社:サンパウロ州)を設立し、現地法人を通じて南米地域へ医療機器の販売・サービスを行なっている。ブラジルを中心とする南米のヘルスケア市場は、医療の高度化や医療インフラ整備の進展に伴い堅調な成長が期待されている。一方で、ブラジル市場へのアクセスを拡大するためには、医療機器の関税引き上げなどの政府の国産品優遇政策への対応が課題となっていた。

ブラジル工場の外観ブラジル工場の外観