日立化成の子会社である日立化成工業(南通)化工有限公司(以下、日立化成(南通))は、中国における新たな機能性樹脂・化学素材の製造・販売拠点として、このたび、工場の本格稼働を開始した。
中国では内需の拡大に伴い、建材・自動車用塗料や食品包装用資材、スマートフォンをはじめとする電子機器等に使用される機能性樹脂・化学素材の需要が高まっており、その市場は年率約8%のペースで伸張している。
日立化成では、これらの旺盛な需要に対応するため、2011年4月に日立化成(南通)を設立し、工場の建設を進めていた。日立化成(南通)の稼働により、日立化成グループの機能性樹脂・化学素材の製造拠点は、日本、マレーシア、中国・東莞と合わせて4拠点となった。同社では、東アジア・アセアン地域における需要を取り込み、機能性樹脂・化学素材事業の一層の強化・拡大を目指す。
また、日立化成(南通)では、機能性樹脂・化学素材に加え、太陽電池用導電フィルム「CFシリーズ」の生産も計画しており、2013年度第2四半期中の稼働開始に向けて工場の建設を進めている。
稼働開始した日立化成(南通)の工場