新日鉄住金ソリューションズは、製造業向けPLMシステム構築・導入サービス「NSBeats(エヌエスビーツ)」を発表し、同サービスを適用した「グローバル業務プロセス改革ソリューション」を、製造業向けのコンサルティング事業を展開するO2との協業関係強化により提供を開始する。
O2は業務アセスメント、業務プロセス改革要件定義と改革実行支援を担当し、同社独自の3次元製品開発プロセス改革方法論「3D-DPRM」や、標準化・モジュール化推進のための構造化設計手法「Structured Design Methodology」(SDM)などを融合させて、製品開発業務プロセスの整流化・効率化と、製品力強化を実現していく。
新日鉄住金ソリューションズはこの業務プロセス改革活動と並行して製品開発基盤のプロトタイピングを繰り返し実施することで、従来よりも短期間で、より確実に製品開発基盤構築と定着ができるようにしていく。当面受注生産型製品メーカーを中心に顧客開拓を進め、4月より本格的に顧客へのサービス提供を開始する予定。
製造業各社は、最重要成長戦略としてグローバル市場での売上拡大を掲げており、同市場向けの製品供給および設計生産拠点展開を加速させている。しかし、思ったように販売実績が上がらない、拠点業務が立ち上らないといった悩みを持つ企業が、ことのほか多いのが実情。新日鉄住金ソリューションズとO2は、製造業各社のグローバル展開には、製品開発業務プロセス改革と製品視点での事業強化、およびそれを支える製品開発基盤構築が重要であることを早くから認識し、約2年前から協調を開始、複数の顧客への改革支援を実施してきた。両社が密な連携を取り、業務プロセス改革と製品開発基盤構築をリードするこの取り組みは、実施企業において成果を上げ、一定の評価を得ているという。