試作モータ 安川電機( http://www.yaskawa.co.jp )は、脱ネオジム磁石を実現したEV駆動用モータを開発した。
モータに用いられるネオジム、ジスプロシウムなどのレアアースは、その資源の偏在などにより、価格の変動が激しく安定した入手が困難であり、今後成長が期待されるEV駆動用モータの課題の一つになっている。このような状況から同社では、ネオジム磁石を使用せず入手が容易で安価なフェライト磁石を用いたEV駆動用モータを開発した。
ステータの巻線に平角線を適用することで巻線の高密度化を実現するとともに、ロータの磁気回路を最適化することで、従来のネオジム磁石を用いたモータと同等の外形寸法を実現した。また、フェライト磁石を用いたIPM構造として、磁石・コアの形状や配置を最適化することにより、トルク特性を向上するとともに、課題となる耐低温減磁性も改善した。