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神戸製鋼、チタン事業強化策の一環として新リングミル工場竣工

 神戸製鋼所は、高砂製作所(兵庫県)で新しくリングミル工場が竣工したと発表した。新リングミル工場は試験運転を経て、2012年11月より本格稼動を開始する予定。昨年より行ってきたチタン事業強化策の一環として行うもの。

 新リングミル工場は既存工場の約2倍の生産能力を誇り、高精度圧延が可能なリングミルを導入することにより、同社の最先端のニアネットリング圧延技術と組合せて大幅に素材投入重量を削減できるなど、コスト競争力を武器に航空機用リング製品の受注拡大を目指し、世界的に堅調な民間航空機需要に対応する。

 同社は、我が国におけるチタン製造・商業化のパイオニアとして1949年に国内で初めてチタン製造に関する研究に着手して以来、溶解から最終製品(展伸材)迄を手掛ける国内唯一のチタン総合一貫メーカーとしてチタン製品の供給を行ってきた。なお、既存のリングミル工場は、認定等の移管が完了した時点で休止する予定。

試圧延の様子試圧延の様子