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昭和電工、マレーシアに自動車部品向けのアルミニウム鋳造工場新設

 昭和電工( http://www.sdk.co.jp )は、マレーシア ジョホール州にアルミニウム鋳造工場を新設する。今年から工場建設に向けての準備作業に入り、2014年中には量産を開始する予定。

 同社はアルミニウム鋳鍛造事業(ショウティック事業)に関して、鋳造から鍛造までの一貫生産拠点である喜多方事業所(福島県喜多方市)のほか、鍛造品を生産する拠点をポルトガルおよびシンガポールに持ち、自動車部品向けを中心にグローバルに販売を行ってきた。今回、鋳造拠点をマレーシアに新設することにより、今後も高い成長が見込まれるアジア市場に向けての供給体制強化を図る。

 同社は独自に開発した連続鋳造法により微細かつ均一な組織構造を持つアルミニウム連続鋳造棒ショウティックと、これを素材とした強度・耐磨耗性・低熱膨張率等の優れた特性をもつアルミニウム鍛造品をショウティック事業として展開している。アルミニウム 鍛造品は自動車空調用コンプレッサーやエンジンピストン、サスペンションの部品として使用されるほか、アルミニウム鋳造棒は鍛造品の素材として販売を行っている。今後、同社はさらに機能性を高めたアルミニウム鋳造棒および鍛造品の開発を進めることにより、アルミニウム部門におけるコアビジネスとしてショウティック事業の強化・拡大を図る。

 工場新設に当たり、現地に完全子会社「SHOTIC(Malaysia)」を設立する。資本金は12億円。従業員数は、2014年の量産開始時に約70人を想定している。