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富士フイルム エレクトロニクスマテリアルズ、CMPスラリーを台湾で生産開始

 富士フイルム エレクトロニクスマテリアルズ(FFEM)は、台湾の半導体材料の生産・販売子会社であるFUJIFILM Electronic Materials Taiwan Co., Ltd.(FETW)において、CMPスラリーの新生産ラインを8月より稼働させ、台湾での現地生産を開始した。

 FFEMは、富士フイルムの重点事業の一つである「エレクトロニクスマテリアルズ事業」の中核会社で、半導体製造工程に使用するフォトレジストやイメージセンサー用材料、CMPスラリーなどを生産している。

 FFEMは、アジアの半導体生産の主要拠点として急成長している台湾に、平成8年にFETWを設立。FETWをアジア市場に向けた中核生産拠点の1つと位置付け、設立当初からフォトレジストおよび現像液などを、平成14年からはイメージセンサー用材料を生産してきた。

 さらに今回、FETWにCMPスラリーの新生産ラインを導入し、現地生産をスタートさせた。顧客サポート力の強化やデリバリーの短納期化を図り、顧客満足度をさらに向上させていくとともに、今後も伸張が予測されているCMPスラリーの需要に応える。

 これまでのCMPスラリーの生産拠点である米国のFUJIFILM Planar Solutions, LLCに、FETWを加えた2生産拠点体制の構築により、生産のリスク分散を行い、CMPスラリーの安定供給を行っていくという。