JFEスチール( http://www.jfe-steel.co.jp )は、インドの戦略的提携先であるJSWスチール社に対し、2013年秋稼動予定のビジャヤナガール製鉄所 第二冷延工場(CRM-2)で製造される自動車用鋼板の製造技術供与を行うことでJSW社と合意し、契約を締結したと発表した。
今回の契約は、インドに生産拠点を持つ各自動車メーカーの高度化・多様化する現地調達要請に応えるために、高張力鋼板や同社の高潤滑性GA(合金化溶融亜鉛めっき)鋼板「JAZ」を含む外板など多岐にわたる規格を供与対象としている。JSW社での一貫製造体制の構築を最終目標に見据えつつ、2013年秋稼動予定である連続式酸洗-冷間圧延ライン(PL-TCM:年産230万トン)・連続焼鈍ライン(CAL:年産190万トン)・溶融亜鉛めっきライン(CGL:年産40万トン)の操業および対象製品の製造技術を供与する。
インドの自動車市場は、長期にわたり持続的な成長が見込まれている。JSW社は、第二冷延工場からの製品供給体制を整備することにより、自動車鋼板市場への本格的な参入を図り、さらなる拡販を目指す。またJFEスチールは、インドの鋼材供給拠点としてのJSW社との提携を活用し、インド自動車用鋼板市場での成長戦略を一層具体的に推進する。