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三菱自とPSA、ロシア工場での本格生産を開始

 三菱自動車( http://www.mitsubishi-motors.co.jp/ )とPSAプジョー・シトロエン社PSA)は、ロシア・モスクワ市の南西180キロメートルに位置するカルーガ州にある両社合弁による車両組立工場(PCMA Rus)で、本格生産(CKD生産:車両組立用の部品を部品単位で供給し、工場で溶接・塗装・組立を行い車両を完成させる生産方式)を開始した。

 PCMA Rus工場では、2010年4月よりSKD生産(CKDに比べ完成車両に近い状態で部品・コンポーネンツを供給し、工場で最終組立のみを行い車両を完成させる生産方式)を開始し、これまでの間、「プジョー 308」や三菱「アウトランダー」などの組立てが行われてきた。現在までの生産台数は約9万9千台。

 本格生産は、まず7月に「プジョー 408」から開始し、11月には三菱自動車の新型SUV「アウトランダー」の生産も開始される。その後、シトロエンブランド車両の生産も順次開始される計画。

 本格生産の開始に伴い、同工場で組立てられる車両には多くの現地調達部品が使用されることとなる。PSAおよ三菱自動車の両社は、ロシア市場を長期的な事業拡大における重要な市場の一つと位置付けている。

 ロシアにおけるPSAの2011年暦年販売台数は前年比35%増、そして2012年第1四半期の販売実績についても前年比25%増となっている。また、販売エリアの拡大も着実に進んでおり、現在ではロシア全土の約90%をカバーしている。同社は、本年中に新型車6車種を投入する予定であり、これによるさらなる拡販を目指す。

 三菱自動車のロシアにおける2011年暦年販売台数は前年比63%増と大幅な増加を見せ、同社としては、引き続き2012年についても、さらなる販売拡大を目指す。