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IHIなど、微細藻燃料開発推進協議会を設立

 IHI、JX日鉱日石エネルギー、デンソーは、3社が発起人となり、微細藻燃料開発推進協議会を設立した。

 温室効果ガスによる地球温暖化問題への対応が喫緊の課題となっている中、再生可能なエネルギー資源であるバイオマスを利用した微細藻燃料は、運輸部門のCO2削減策として期待されており、世界的に開発が進められている。

 微細藻燃料は、エネルギー資源の乏しい日本においては、エネルギー資源の多様化や、エネルギー自給率の向上に貢献でき、また、既存の石油製品と同等に扱えるため、新たな燃料供給インフラの投資も不要。加えて、既存のバイオ燃料において懸念されている食料との競合を回避するのみならず、抽出残さは飼料等としての利用が期待できるため、食料生産に貢献できる可能性もあるという。

 微細藻燃料にはこれら多くの利点が期待されており、これまで発起人3社は、それぞれのアライアンスによる技術開発に取り組んでいた。しかしながら、実用化にあたっては、培養、油分の抽出、燃料化といった各工程の技術開発の課題を解決し、一貫生産システムの構築を行うことが必要であり、そのためには、各企業のアライアンスにとどまらず、産官学のオールジャパンでの取り組みとすべく、本協議会を設立することとした。

 今後は、学識経験者や関係行政と連携しながら、微細藻燃料製造の技術開発における共通の課題抽出や解決策の検討、必要な施策の提言等を行い、2020年度までに微細藻燃料の一貫生産システムの確立を目指す。