京セラ( http://www.kyocera.co.jp )は、日系切削工具メーカーではインドで初となる技術サポート拠点「インドテクニカルセンター」を6月15日に開設した。インドは同社の注力市場の一つであり、センター開設を機に、現地顧客の生産性向上へのサポートを中心に実施し、サービス体制を確立する。
現在同社のテクニカルセンターは、海外8拠点(米国、ブラジル、中国2箇所、韓国、シンガポール、ドイツ、デンマーク)、国内3拠点(三河営業所、滋賀野洲工場、鹿児島川内工場)に設置しており、今回のインドを合わせて12拠点となる。
同社は、インド市場での機械工具事業の強化を図るため、6月7日に京セラグループではインドで初となる製造会社「京セラCTC精工」を設立した。2013年6月の稼動開始を目指して現地での生産体制を構築している。
また、販売体制については、2009年8月に現地販売会社(KYOCERA Asia Pacific India Private Limited)を設立し、現在は、グルガオンを始め、プネ、バンガロール、チェンナイの4都市に営業拠点を置いている。今後さらに、同国内での新たな営業所の開設も視野に入れながら販売体制を強化する。
同社は、今後さらに拡大が期待されるインド市場において、同国内に製造、営業、テクニカルセンターの3体制を確立することで、インドにおける機械工具事業の売上を5年後には70億円に拡大することを目指す。