豊田通商と山陽金属鋼業は、2012年5月に中国江蘇省常州市に自動車用磨棒鋼の製造・販売を行う生産拠点を共同で設立した。新合弁会社の山陽金属(常州)冷拉鋼有限公司(以下新会社)は、2013年初めの操業開始を目指し、近々新工場の建設に着手する予定。
両社は、中国において今後さらに成長が見込まれている自動車分野での事業化を目指し市場調査を進めてきた。従来、自動車向け磨棒鋼については、日本からのKD部品輸出が中心にて、現地調達化は限定的な採用に留まっていたという。両社は、今回の新会社設立と新工場建設によって、顧客企業の特殊鋼部品の現地調達率向上に貢献したいとしている。
新会社は、中国において各種自動車向けを中心とした磨棒鋼製品を製造・販売する。 山陽金属鋼業の鉄鋼2次加工ノウハウを通じて、また豊田通商は長年培った自動車業界における鋼材安定供給機能を新会社に提供することで、中国在日系ユーザーの現地調達化ニーズに対応する。