オリンパスメディカルシステムズ( http://www.olympusmedical.jp/ )は、胃や食道、大腸などの消化管の粘膜層にとどまる2cm以上の早期がんを通電をしながら切除する術式である内視鏡的粘膜下層剥離術(以下、ESD)において、粘膜層の薄い「食道」や「大腸」などの臓器で、より安全かつ効率的なESDを行うことを目指したディスポーザブル高周波ナイフ「ITknife nano」を6月中旬より国内で販売を開始する。
同品は、電極の形状を改良することで、高周波のダメージを受けやすい粘膜層への放電を最小限に抑えた。加えて、先端部を小型化したことによって狭い粘膜下層へ潜り込みやすくしている。胃に比べて粘膜層が薄く、また管状の臓器である食道・大腸に対するESDは技術的ハードルが高いが、こうした先端部の小型化によってがん切除時のナイフの操作性も向上しているという。