京セラ( http://www.kyocera.co.jp )は、インドでの機械工具事業のさらなる強化を図るため、インドの切削工具等の製造を行うCTCと合弁で切削工具の製造会社を設立する。
京セラの100%子会社でアジア地区の販売会社である、京セラアジアパシフィックとCTC(インド)の間で合弁契約を締結した。2013年6月の稼動開始を目指す。インドでの製造拠点の設立は、京セラグループで初めてになるという。
インドでは、自動車や一般産業機械の市場が急速に拡大している。さらに、エネルギー産業、鉄道や道路などのインフラ関連産業も成長基調にある。このことから同国の切削工具市場の規模は、今後の年平均成長率が約10%と新興国の中でも最も高く、さらに拡大すると見込まれている。また、インドに進出する自動車メーカー等では、コスト競争力等を強化するために、国内製品を優先的に購入する動きが活発となっている。
京セラは、2009年8月に現地販売会社を設立し、現在では、グルガオンを始め、プネ、バンガロール、チェンナイの4都市に営業拠点を置いている。今後さらに、同国内での新たな営業所の開設も検討しており、販売体制を強化する。また、技術サポート体制については、本年6月にグルガオンにテクニカルセンターを設立する予定で、現地顧客のニーズに即応できる体制を構築する。