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京セラ、正確で簡単なチップ交換を実現する内径加工用のツール

京セラ「EZバー」 京セラ( http://www.kyocera.co.jp )は精密小物部品用の切削工具において、同社独自の「EZアジャスト構造」を採用し、正確で簡単なチップ交換を実現する内径加工用のツール「EZ(イージー)バー」を開発、販売を開始した。

 「EZアジャスト構造」とは、スリーブ(チップを固定する工具)の側面に設けた貫通穴に専用のピンを差し込み、チップの位置決めと固定を同時に行う構造。刃先位置は最大で4段階の調整ができ、貫通穴のいずれかに差し込まれたピンによって、チップの後端を固定することができるため、刃先位置の繰り返し精度を向上できる。さらに、従来品で採用しているネジ固定に加え、チップ後端に設けた傾斜面を位置決めピンに押さえつけることによって、より強固な固定を実現する。これにより加工寸法のばらつきを抑え、高精度で安定した加工ができる。

 また、EZアジャスト構造と高精度タイプのチップを組み合わせることで、刃先高さ(上下方向)の繰り返し精度を大幅に向上させ、ばらつきを抑制できることから、チップ交換後に必要な調整にかかる負担を軽減する。

 ラインアップは、スリーブが117型番、チップが60型番。チップには精密な加工に対応する「HP型」と汎用的な加工に使う「ST型」の2種類がある。