日立化成工業( http://www.hitachi-chem.co.jp )のタイにおける子会社であるHitachi Powdered Metals (Thailand) Co., Ltd. (以下HPMT)は、同国内に粉末冶金製品の第2工場を新設すると発表した。同国における自動車産業拡大に伴う需要増に対応するため、生産能力を倍増する。新工場は、2013年7月の稼動開始を目指す。
タイは、成長著しい東南アジアにおける自動車産業の主要国であり、日立化成グループではHPMTが粉末冶金製品を、その他にも日立化成グループ会社が摩擦材料や内・外装成形品、鉛蓄電池事業を展開している。タイにおける粉末冶金製品の需要は益々増加しており、現拠点に拡張の余地がないことからHPMTは、同国ゲートウェイ工業団地内に第2工場を新設することを決定した。新設する工場では、複雑形状部品や耐熱・耐摩耗材部品などの粉末冶金製品を生産し、売上拡大を目指す。また、今回の新設は、生産拠点の分散による製品の安定供給を図ることも目的の一つとしている。
日立化成グループでは、粉末冶金製品の生産拠点を米国、日本、中国、シンガポール、タイ、インドネシア(2012年2月稼働開始)、インド(2013年4月稼働開始予定)に持ち、グローバルに顧客のニーズに対応した製品供給を行っている。