メインコンテンツに移動

三菱商事、メキシコでラテンアメリカ最大の風力発電事業に参画

プロジェクトイメージ図プロジェクトイメージ図 三菱商事( http://www.mitsubishicorp.com )は、再生可能エネルギー事業の拡大を目指し、メキシコ合衆国オアハカ州で3月に建設開始が予定されているマレーニャ・レノバブレ風力発電プロジェクト (発電容量39.6万kW)の持分34%を取得し、ラテンアメリカ最大の風力発電事業に参画する。

 本事業は総事業費約800億円にて、パートナーであるマッコーリー・メキシカン・インフラストラクチャー・ファンド/ピー・ジー・ジー・エム社とともに、メキシコ合衆国オアハカ州の南東テワンテペック地峡に、風力発電132基を幅数十kmにわたって設置するもの。完工は2013年7月を予定している。本件の電力は、ラテンアメリカ最大の飲料会社である在メキシコFEMSA社、ハイネケン社に20年間の売電契約に基づいて供給される。

 メキシコでは、2025年までに、発電容量を現在の1.5倍である約9000万kWまで引き上げ、このうち、約2000万kWを再生可能エネルギーとする方針が打ち出されている。したがって、今後も風力を中心とした再生可能エネルギーでの事業機会の増加が見込まれている。

 オアハカ地方は、メキシコ湾から太平洋へ吹き抜ける風の通り道となっており、平均風速が8.5メートル/秒と洋上風力並みの風が吹く地域だという。風車にはヴェスタス社の大型洋上風力仕様のタービンを使用し、予定される年間発電量は15億kWhと、日本国内の風力の年間総発電量(約40億kWh)の4割近くに相当する。