安川電機( http://www.yaskawa.co.jp )は、ロボット事業における抜本的な生産性向上、競争力強化のため、本社事業所(北九州市八幡西区)内のロボット生産設備を再編、増強する。
同社は、アーク溶接、スポット溶接、塗装、ハンドリング等の幅広い用途のロボットでグローバルに事業を展開しており、今後も受注が増加することを見込んでいる。また、既存用途に加え、新たな市場分野として成長が見込まれる、食品製造業や、医療(バイオメディカル)分野等へも積極的に新機種を投入することで、市場の確立と拡大を図っていく。このため、今後見込まれる受注増に向け、生産能力の一層の拡充を目指し、国内の生産体制を一新するという。
従来の半導体市場向けロボットやFPDパネル市場向けのクリーンロボットに加え、今後の市場が拡大するバイオメディカル向けロボット等、クリーンな生産環境を要求されるロボットの需要増へ対応するため、最新鋭のロボット工場および信頼性センタを建設し、生産工程全般の最適化や品質向上を実現する。また、自動化、IT化を強化することで、現行比30%の生産性向上を図る。
今回の新工場の建設によって、国内におけるロボットの生産拠点である、本社事業所(北九州市八幡西区)は、ロボットの用途に応じた主力3工場体制となり、相乗効果を図りつつ、事業所全体として今後の需要増および市場の変化に対応できる最適生産を進める。あわせて、マザー工場としての製品・技術の研究・開発体制の強化を図る。また、中国およびアジア新興国対応については、中国(江蘇省常州市)における新工場建設を進めており、国内および中国を生産拠点としたグローバル展開を強化していく。