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神戸製鋼所、アルミ板事業の拡大を目的として中国のアルミ圧延大手と事業提携

 神戸製鋼所( http://www.kobelco.co.jp )は、中国におけるアルミ板事業の拡大を目的として、中国のアルミ圧延大手「江蘇常□□(金偏に呂)業股□(人偏に分)有限公司(Jiangsu ALCHA Aluminium Co.,Ltd、以下ALCHA社)と事業提携を行い、内モンゴル自治区包頭市に両社合弁によるアルミ板製造販売会社を設立することで基本合意した。今後、両社で合弁会社設立に向けた詳細事業化調査を進め、来年春を目処に最終契約を締結する予定。

 新たに設立する合弁拠点では、日本と同等の高品質なアルミ板を一貫(溶解-鋳造-熱間圧延-冷間圧延)で製造する予定。特に、熱間圧延工程および冷間圧延工程では、世界最大級のコイルが製造可能な最新鋭の設備を導入する計画。また、設立予定地である内モンゴル自治区包頭市は、豊富なエネルギー資源や労働力に恵まれているという。これらの設備と立地を活かした競争力ある生産拠点を目指す。

 近年、中国におけるアルミ板材の需要は急速に拡大しているという。また、日系や欧米系ユーザーの現地進出が加速していることもあり、自動車材、缶材など、神戸製鋼所が主力とする製品分野に関しても、今後一層需要が拡大するものと見込まれている。現在、これらの製品については、高度な生産技術を要するため、中国では製造可能なメーカーが限られているという。このような事業環境の下、ALCHA社と共同で自動車材、缶材などのアルミ板を対象に、中国で事業展開を行うことで基本合意した。

 提携先のALCHA社は、深□(土偏に川)券取引所上場の大手アルミ圧延メーカーで、中国で安定した事業基盤を確立している。神戸製鋼所では、現地における設備の調達や許認可の取得などについて、ALCHA社の協力を得ながら、合弁会社の立上げを進めていく。両社は、今回の合弁事業を契機に今後とも様々な検討を継続し、将来的に両社の提携関係を深めていく考え。