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日産、エンジンとトランスミッションの開発・製造を行うグループ会社を完全子会社化

 日産自動車( http://www.nissan.co.jp )はこのほど、自動車用エンジンとトランスミッションの開発・製造を行うグループ会社の愛知機械工業を2012年3月に完全子会社とすることを発表した。

 今回の完全子会社化は、自動車のクオリティ向上、事業の拡大を通じた成長の加速化、およびコスト削減に、大きく寄与することになるという。生産面においては、海外、特に新興各国への事業拡大を進めていくうえで、パワートレインの現地化を含め、各市場の要求にスピーディに対応していくことが今後の課題となっており、中国、インド、ロシア、ブラジル、インドネシアといった新興国市場で同時に事業の展開拡大を目指すためには、グループ内の力を結集して取り組むことが必要と考え今回の決定に至った。

 愛知機械工業は、1949年の設立以来、1962年の日産自動車との技術提携、1965年の資本参加を含む業務提携を経て、2000年には日産自動車の連結子会社となった。現在は、日産自動車とルノーが共通の世界戦略エンジンと位置づける小型エンジンについて、一部の開発機能を有する国内生産拠点であると同時に、同エンジンの世界生産展開におけるマザー工場・部品供給拠点として、また、日産グループにおけるマニュアルトランスミッションの唯一の開発・国内生産拠点となっている。

 今回の決定により愛知機械工業は、従来の国内生産を主としたビジネス領域を拡大し、グローバルなパワートレイン製造会社として世界各国市場の顧客のニーズを把握し、海外での生産展開への取り組みを強化することにより競争力を向上を図る。