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NEDO、「鉄鋼材料の革新的高強度・高機能化基盤研究開発プロジェクト」来年1月に第2回シンポジウム開催

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO、 http://www.nedo.go.jp )は、2012年1月12、13日の両日、2007年度から取り組んできた「鉄鋼材料の革新的高強度・高機能化基盤研究開発プロジェクト」のこれまでの成果を、関連分野の研究者やユーザーに広く公開するシンポジウムを東京・青海の日本科学未来館で開催する。

 このプロジェクトでは、高度な省エネルギー社会を構築するとともに、日本製造業の国際競争力のさらなる向上を図ることを目的に、高強度鋼・高機能鋼の実用化拡大の基盤となる(1)高級鋼厚板溶接部の信頼性・寿命を大幅に向上する溶接施工、溶接材料、及び金属組織制御技術の開発、(2)部材の軽量化を図るために強度、加工性等の最適傾斜機能を付与する機械部品鍛造技術の開発、を産学官の連携の下に進めてきた。

 今回のシンポジウムでは、NEDOプロジェクトの成果を発表すると共に、関連するユーザー業界からも多数の発表を予定しており、これらの普及促進につながるものとする。プログラムは以下のとおり。

プロジェクト概要発表

時間:1月12日(木) 10時30分~12時00分
演題:「鉄鋼材料の革新的高強度・高機能化基盤研究開発プロジェクトの概要」
NEDO 電子・材料・ナノテクノロジー部
演題:「鉄鋼材料の革新的高強度・高機能化基盤研究開発」プロジェクトの研究成果概要
(国)名古屋大学 副総長 宮田 隆司(プロジェクトリーダ)

基調講演、成果発表

a. 高強度厚鋼板の溶接接合技術  
時間:1月12日(木) 13時00分~1月13日(金) 17時00分

基調講演
時間:1月12日(木) 13時30分~ 14時00分
演題:「レーザ・アークハイブリッド溶接の動向と高張力鋼溶接適用への期待」
光産業創成大学院大学 特任教授 沓名 宗春

成果発表
・高強度鋼へのレーザ・アークハイブリッド溶接技術関連 
・革新的HT980 鋼用クルーンMIG 溶接技術関連
・溶接部水素侵入による低温割れ機構の研究関連 など


b. 発電プラント用耐熱鋼の強度予測技術
時間:1月12日(木) 13時00分~1月13日(金) 16時40分

基調講演
時間:1月12日(木) 13時00分~14時00分
演題:「我が国の高効率発電プラントと将来動向」
(財)電力中央研究所 上席研究員 渡辺 和徳

時間:1月12日(木) 14時00分~15時00分
演題:「A-USC プロジェクトの概要と今後の展開」
(独)物質・材料研究機構 特別研究員 福田 雅文

時間:1月13日(金) 10時00分~11時00分
演題:「A-USC ボイラ用材料と製作技術の開発」
バブコック日立(株) 呉研究所 材料研究部長 佐藤 恭

成果発表
・組織診断プラットフォームの構築と高精度寿命評価技術 
・陽電子消滅法を用いた耐熱鋼の評価
・耐熱鋼の溶接継手における長時間強度予測技術
・オーステナイト鋼347H の寿命予測
・Ni 基合金損傷組織変化モデルと寿命予測 など


c. 先端的制御鍛造技術
時間:1月12日(木) 13時00分~1月13日(金) 15時20分

基調講演
時間:1月12日(木) 13時10分~14時00分
演題:「転がり軸受の新寿命理論 - 構造疲れと転がり疲れのリンケージ - 」
(学)明治大学理工学部機械情報工学科 教授 清水 茂夫

時間:1月13日(金) 10時10分~11時00分
演題:「低合金鋼の析出制御による高強度化」
(国)東北大学金属材料研究所 副所長 古原 忠

時間:1月13日(金) 11時10分~12時00分
演題:「自動車の高強度化・軽量化の現状と課題」
トヨタ自動車(株)金属・無機材料研究部 金属材料室 室長 森 元秀

成果発表
・転動疲労メカニズム解明と寿命予測技術の構築
・VC相界面析出を活用した傾斜機能化部材の鍛造技術開発
・制御鍛造のための材質予測FEM システムの開発 など


 事前参加申込は、金属系材料研究開発センター(JRCM)ホームページで2011年12月22日まで受け付けている。参加費は無料。