NTN( http://www.ntn.co.jp )は、自動車用次世代ブレーキシステムとして、軽量・コンパクトで耐久性に優れた「パーキング機能付き電動ブレーキシステム」を開発した。
バイワイヤ(車両電動化)技術の一つである電動ブレーキシステムは、電子制御がもたらす高い応答性により、走行安定性を向上させる次世代ブレーキシステムとして期待されている。パーキングブレーキの電子制御化により、自動パーキング、解除忘れ防止等のパーキング操作の簡略化が可能になるという。
同システムは、遊星ローラねじ式を採用した電動ブレーキアクチュエータに、パーキングブレーキ機能を一体化することで、軽量・コンパクトかつ利便性を向上させた。ハウジングに固定したソレノイドの係止ピンを、内部の歯車側面に設けた係止穴へ挿入・離脱させる構造によりパーキングブレーキ機構を実現した。
また電子制御により、静粛かつ瞬時(約0.3秒)にパーキングブレーキ作動の作動・解除が可能になる。発車時のパーキングブレーキ解除や停車時の作動を自動的に行うことで、手動パーキングブレーキに比べ、安全性と利便性が向上するという。