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NTN、インホイールモータ搭載の4輪独立駆動操舵システムを開発

小型二人乗り4輪電動コミュータのコンセプトモデル「Q'mo」 NTN( http://www.ntn.co.jp )は、新たに開発した小型転舵アクチュエータによる操舵システムと電動コミュータ用インホイールモータシステムを組み合わせ、二人乗り4輪電動コミュータ用に「インホイールモータ搭載:4輪独立駆動操舵システム」を開発した。

 インホイールモータ駆動方式は、モータや減速機を直接ホイールに取り付けることで、駆動力がタイヤへ直接伝達されるため効率も良く、車両レイアウトの自由度や室内空間の確保、重量も軽量化される。またドライブシャフトが不要になるため、車輪を真横に転舵した状態でも駆動が可能。

 同システムでは、上記特長を持つ電動コミュータ用インホイールモータと、新たに開発した小型転舵アクチュエータを一体化した非常にコンパクトな駆動・転舵機構を4輪すべてに組み込み、4輪の駆動と操舵を連携して制御(協調制御)するようにした。

 今回、同システムによる協調制御の実用性や特長を実証するために、小型二人乗り4輪電動コミュータのコンセプトモデル「Q'mo(キューモ)」を試作した。デモ車両では、通常の前進・後退走行に加え、4輪の車軸がそれぞれ車両の中心に向かうように転舵することによる“その場回転移動”や、4輪すべてを真横90度方向まで転舵することによる“真横方向移動”が可能。女性や高齢者の近距離の買い物や送迎などの街中での利用のほか、観光地や空港・病院など建物内の移動のための小型モビリティ用として、今後、同システムの活用を広げる考え。