「インホイールモータシステム」 NTN( http://www.ntn.co.jp )は、公道において改造電気自動車(コンバートEV:内燃機関自動車のエンジンをモータにバッテリーを搭載して改造したEV)用のインホイールモータシステムの実証実験を10月から静岡県磐田市で開始する。
実証実験は、磐田市が10月に設立する磐田新産業創出協議会(仮称)が取り組む「次世代自動車等に関する事業」の「コンバートEV社会実験」として行なう。同社が開発したインホイールモータシステムを搭載したコンバートEVを、磐田市の公用車として、公道走行における性能、安全技術、品質などのデータを収集·分析することで、次世代EVとしての実証実験を行う予定。
インホイールモータ方式は、モータや減速機を直接ホイールに取り付ける方式であり、次世代EVの駆動方式として注目されている。内燃機関自動車と比べると、エンジンやトランスミッション、駆動軸などが不要になり、自動車の組立や保守工数が削減される。また空いたスペースが有効活用できるため、車体デザインの自由度が大幅に高まる。
同社は2003年からインホイールモータの開発に着手し、実用化に向け年々改善を重ねてきた。今回の実証実験に用いる世界最軽量級「インホイールモータシステム」は、モータにサイクロイド減速機構やハブベアリング、センサを搭載したモジュール商品に、モータ駆動力を適正に制御するシステム(インバータ含む)を組み入れ、安全性を第一に配慮した確実で安定した走行を実現するシステム。