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安川電機、高速での軌跡精度の向上を実現した高剛性ロボット

安川電機「MOTOMAN-MC2000」 安川電機( http://www.yaskawa.co.jp )は、レーザーによる切断・溶接用途において需要の増加が見込まれる高精度軌跡ロボット「MOTOMAN-MC2000」を開発、販売を開始する。自動車産業において車体軽量化の促進に伴う新素材採用などレーザー溶接の活用、鋼板の薄板化への対応としてスポット溶接に代表される点接合からレーザーによる線接合での強度確保・向上などの需要を見込んでいる。

 主な特徴は以下のとおり。


  1. 高速での高い軌跡精度
    アーム先端移動速度10m/minでの直線移動精度±0.15mm以下、またアーム先端移動速度5m/minでの直径5mm円形動作の真円度±0.15mm以下を実現した。同社従来機種比2倍の性能向上となる。
  2. リモートレーザ加工に対応した余裕の可搬質量
    アーム先端の可搬質量は30kgで各種レーザー照射口に対応可能。さらに照射口自体にレーザーの方向を変えられる機構を持つことで、通常のレーザー照射口に比べ質量が増えるリモートレーザヘッド搭載時には、最大可搬質量50kgまで装備可能。
  3. レーザ発振器との高い親和性
    複雑な立体形状のワークに対してレーザー照射方向を一定に保ちながら切断・溶接を行うには、ロボットは複雑な軌跡をなぞりながら高度な姿勢制御を行う必要がある。ロボットコントローラーは、レーザー発振器に対し、速度変化に同期してレーザ出力制御を行うための高速通信機能および出力制御機能を準備している。