不二越( http://www.nachi-fujikoshi.co.jp )は、高速でコンパクト、広い動作範囲をもつプレス間搬送ロボット「ST210TP」を開発、販売を開始した。これにより、新興国の自動車分野を中心に、プレス加工ラインの自動化・ロボット化、そして高速化・高能率化を推し進める。
現在、自動車メーカーにおいては、車づくりのあらゆる工程で、生産性の向上・少人化の動きを強めている。とくに新興国では、人手作業の自動化・機械化が急速に進展すると予想され、今後、ロボットの需要拡大、ニーズの多彩化が期待される。
プレス加工ラインでは、ワーク搬送が生産性を大きく左右することから、搬送工程のロボット化、高速化がすすんでいる。一方、搬送ロボットへの負荷が非常に高く、連続・高速稼動下ではロボットの寿命が短いという問題があった。同品は、プレス間搬送用途に特化し、専用開発のメカ技術・制御技術を駆使、従来ロボットの2倍以上の高速化と長寿命化を実現した。
同社は生産性の向上や安全対策を目的に、プレス間の搬送工程の自動化ニーズが高まっている新興国市場の開拓をすすめる。また、搬送ロボットの高速化や長寿命化のニーズが高い自動車メーカーに対し、老朽機の更新などの設備投資需要にも応えていく。