HDDカッティングセパレーター試作機 近畿工業( http://www.kinkikogyo.co.jp )は、産業技術総合研究所( http://www.aist.go.jp )と共同で、使用済みハードディスクドライブ(HDD)から、ネオジムやジスプロシウムなどの希土類(レアアース)を含有するネオジム磁石を脱磁せずに物理選別する技術を開発した。
この技術は、HDD内のネオジム磁石を含むボイスコイルモーターの位置を非破壊で検知し、非磁性鋼製の打ち抜き刃により、HDDを脱磁することなくネオジム磁石部位だけを回収する物理選別技術である。磁気センサーと位置センサーを組み合わせることにより、HDDの製造年やメーカー、あるいは投入の向きや裏表にかかわらず、ネオジム磁石の格納部分を瞬時に検知できる。
今回開発した試作機は3.5インチHDD専用であるが、将来的には2.5インチHDDや、他の磁石含有製品にも適用できる可能性があり、広くネオジム磁石のリサイクルに貢献することが期待される。