カンボジア工場(第1棟)完成予想図 ミネベア( http://www.minebea.co.jp )は、5月24日、カンボジア・プノンペン経済特区内(PPSEZ)の同社工場用地で、小型モーター新工場(第1期)の起工式を実施した。
同社は、2010年12月にカンボジア国内で初めてのモーター製造会社として、同国政府の操業許可を取得、2011年4月1日よりPPSEZ内のレンタル工場(延べ床面積2,304m2)で小規模生産を開始した。今回、起工式を行ったのは同社工場の第1棟目(延べ床面積28,000m2)で、2011年末から稼働開始予定。カンボジア工場は、第2棟目以降の増設などを含めて合計50億円の設備投資を行う計画で、将来的に最大で従業員数5,000名を雇用する大規模量産工場となる予定。
同社はこれまで、タイ、中国などのアジア地域において大規模一貫生産体制を構築することでボールベアリングや小型モーター、電子機器などを大量に効率よく生産してきた。一方、カンボジア工場は、人手を要する組み立て工程に特化した拠点と位置づけ、隣国タイおよびマレーシアにある同社工場から部品供給を受けて主にOA機器や家電・デジタル機器向け小型モーターの組立を担うことで、アジア地域全体での生産効率向上を目指す。
今後は、アジア地域における同社の生産ネットワークを最大限に活用した更なる最適地生産を追及するとともに、製造拠点を分散し製品供給の多元化を図る。