三菱マテリアルツールズ( http://www.mitsubishicarbide.com/mmc/jp )は、刃先交換式仕上げ用ラジアスエンドミル「SUF形」に新たなアイテムを追加し、販売を開始する。
近年、金型や金型部品の仕上げ加工において、刃先交換式ラジアスエンドミルによる高能率加工が急速に普及しており、ソリッドエンドミルに迫る高精度な工具が求められている。同品は、切削性能を徹底的に追求した切れ刃形状により、金型および金型部品加工の高精度化、高能率化を実現した刃先交換式工具。
今回、より幅広いサイズの加工に対応するため、小径側にφ10、12、16mm、大径側にφ32mmを追加し、さらに、硬さ55HRCを超えるような熱処理後の高硬度鋼の加工に対応するため、高硬度鋼用インサート新材種「MP8010」を追加した。
主な特徴は以下の通り。
- 新開発シームレスギャッシュ(1)による滑らかなねじれ刃形を採用することで、切れ刃強度と切れ味の相反する性能を、高いレベルで両立。
- 外径許容差0/-0.020mm、R許容差±0.010mmの高精度な切れ刃形状により、ソリッドエンドミルに比肩する仕上げ加工が可能。
- 先端部のさらい刃により、従来のラジアスエンドミルに比べて、平坦部の仕上げ面粗さが大幅に向上。
- 世界最高クラスの硬度を有する超々微粒超硬合金母材と(Al,Ti,Si)N高硬度鋼用ミラクルコーティングを組み合わせたミーリング用の新材種「MP8010」により、特に超硬切削工具の適用が難しいとされていた55HRC以上の高硬度鋼において、信頼性の高い安定した加工を実現。
- 仕上げ用ボールエンドミル「SRF形」との工具本体の共用化により、ホルダの集約が可能。