テルモ( http://www.terumo.co.jp )は、カネカの子会社であるカネカメディックスを通じて、末梢血管が動脈硬化などにより狭窄や閉塞することによって起こる血流障害の治療法、PTA(percutaneous transluminal angioplasty:経皮経管的血管形成術)に使用する血管拡張用カテーテル(PTAバルーンカテーテル)のOEM供給を受け、2月より欧州で販売を開始すると発表した。
販売ネットワークの強化を目指していたカネカと、商品ラインアップの拡充を目指していたテルモと双方のニーズが合致し、今回の契約締結に至った。心臓血管を中心に発展してきた血管内治療は、近年では、頭部や末梢の血管など新たな領域にも広がっているという。テルモは、PTAバルーンカテーテルを商品ラインアップに加えることにより、血管内治療分野での商品力をより一層強化していく。
※PTA(percutaneous transluminal angioplasty:経皮経管的血管形成術)とは末梢血管(腕や足の血管)の狭窄や閉塞した病変部を、カテーテルと呼ばれる直径1mm 程度のチューブの先端についたバルーン(風船)で血管内から押し広げる治療法。