三菱重工業( http://www.mhi.co.jp )は、カナダのエンジニアリング企業であるSNCラバリン社から、出力15万kWの天然ガス焚きM501F型ガスタービン発電設備4式を受注した。サウジアラビア国営石油会社(サウジアラムコ社)が進める大規模なワシットガス処理プロジェクトのコージェネレーション設備向けで、サウジアラムコ社向けM501F型ガスタービンの受注累計はこれで11基となる。納期は2012年の予定。
今回のガスタービン発電設備は、サウジアラムコ社がサウジアラビア東海岸、アラビア湾マニファ沖のガス油田において抽出された生ガスを処理するプラント施設に納める。コージェネレーション設備の中核機器となるもので、三菱重工業はM501F型ガスタービン4基を供給、発電機4基は三菱電機が手掛ける。取扱商社は三菱商事。
三菱重工業はこれまでにも、サウジアラムコ社をエンドユーザーとするM501F型ガスタービン発電設備を、ベリガス精製プラント向けに2式(2005年5月納入)、クルサニヤ原油/ガス生産・処理プラント向けに2式(2007年8月納入)、カランガス精製プラント向けに1式(2008年6月受注)、マニファ原油生産・処理プラント向けに2式(2008年11月受注)それぞれ受注している。今回の採用は、これらの実績と当社の技術が高く評価されたことによるもの。