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テルモ、NTNらの磁気浮上型遠心ポンプを技術導入した埋め込み型左心補助人工心臓が厚労省に承認

テルモ「左心補助人工心臓」 テルモ( http://www.terumo.co.jp/ )は、埋め込み型の左心補助人工心臓が11月19日に行われた厚生労働省 薬事・食品衛生審議会 医療機器・体外診断薬部会で承認されたと発表した。

 同社の左心補助人工心臓は、遠心ポンプ内部で磁気で浮いた状態の羽根車を回転させて血液を押し出す「磁気浮上方式」を採用。日本では、2008年4月に臨床試験を開始し、2009年9月に製造販売承認の申請を厚生労働省に行っていた。欧州では2007年に販売を開始し、米国においては2008年7月より臨床試験を開始している。

 また、同社の左心補助人工心臓は、京都大学工学部・赤松映明名誉教授とNTNが共同で考案した磁気浮上型遠心ポンプの技術を導入し、共同開発したもの。この実用化を目指し、2000年、開発拠点を米国に移し開発を進めてきた。

 国内では、厚生労働省による「医療ニーズの高い医療機器等の早期導入に関する検討会」において、「植え込み型補助人工心臓」が2007年に対象テーマとして選ばれ、同社の左心補助人工心臓は、その対象機器として採択された。また、同社の左心補助人工心臓は、厚生労働省より希少疾病用医療機器として指定されている。