森精機製作所( http://www.moriseiki.co.jp )は、最大旋削外径が1,600mmの大型立形旋盤のNVLシリーズ「NVL1350T」、「NVL1350MC」の受注を開始した。
「NVL1350T」はタレットヘッド仕様で主にフランジワークを対象とした旋削加工専用機。「NVL1350MC」はATCを装備、大きな加工エリアでミーリング加工にも対応している。近年、航空機や建設機械、エネルギー産業などで大径ワーク加工機のニーズが高まっている中、以下の特徴をもって顧客の要望に応えていく。
- 高剛性
T仕様:ストロークを大径フランジワークサイズに特化、機械高さを抑えることで高い剛性を確保している。
MC仕様:回転工具主軸にビルトインモータと大径ベアリング、対辺長さ380mmのORC(オクタゴナルラム)
を採用、剛性を確保しています。Z 軸ストロークの延長には任意位置決めZB軸を採用。ワーク高さに応じてZB軸を昇降させることで、ラムの突き出しはできる限り短い状態で加工が可能。
- 高精度
T仕様:タレットヘッドを採用、長時間の安定した加工が可能。
T/MC 仕様:Z軸はツインボールねじで駆動、より正確な位置決め制御が可能。
- 生産性の向上
T仕様:市場ニーズを取り込み、ストロークを大径フランジワークのサイズに特化
MC仕様:ATCダブルアームの採用でATC時間を大幅に短縮。ラムがマガジンまで移動して直接工具交換をする他社機と大きな差がでる。
- 高い作業性
T仕様:チップ交換時には機内に入ることなく、間口の広い機外専用窓からアクセスし1回の割出しで複数のチップ交換が可能。
T/MC仕様:機内ステップを跳ね上げ、容易に機内を清掃できる。このステップは機外ステップの高さと同じで段差が無く、機内外への移動時に足を踏み外さないよう配慮している。
- MAPPSⅣ
NVL1350シリーズの操作パネルには、新型高性能オペレーティングシステム「MAPPSⅣ」を搭載。自動プログラミングソフトウェアでお客様のワークに合わせた対応が可能。
- 安全規格
CEマーキング、UL規格、ANSIをはじめとする全世界各地域の安全規格に対応。